トヨタ自動車の渡辺捷昭社長は18日、フランクフルトモーターショーの印象について「欧州メーカーは、2年前(のショー)からは想像もできないような環境一色に様変わりしていた」と語った。
ハイブリッド車(HV)やクリーンディーゼルなど、環境対応技術のアピールを前面に打ち出した展示となっているもので、「1年前のパリサロンと比べても大きな変化」と驚きを隠さない。HVでは、同業者を大きくリードするだけに、渡辺社長は改めて自信を深めた様子でもある。
ただ、「クルマそのものの楽しみという視点が希薄になっているのはどうか」とも。環境技術で先行する余裕からか、欧州各社の展示には首を傾げている。