新日本石油、ブレイン油田で原油の商業生産を開始

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新日本石油は、石油開発部門である新日本石油開発が50%出資する日本ノースシー石油は、北海のノルウェー領と英国領にまたがるブレイン油田で原油の商業生産を開始したと発表した。

英国アバディーンの東海上約260kmに位置するブレイン油田は、1989年にノルウェー領での試掘で初めて原油が発見され、同年に英国領でも原油発見に成功した。しかし、二国間にまたがる油田であることから、共同事業各社とノルウェー、英国の両政府との間で開発計画の調整に時間を要し、長らく油田開発に着手できなかった。

日本ノースシー石油は、今回のプロジェクトのオペレーターであるタリスマン社をはじめとする共同事業各社とともに、プロジェクトを推進してきた。この結果、2005年7月にノルウェー・英国両政府の承認が得られたのを受けて開発移行を決定し、生産井の掘削と生産設備の建設を進めてきたが、今回、生産開始した。 ブレイン油田で生産される原油は超軽質で、同油田の北東ノルウェー領に位置するウラ油田のプラットフォームを経由して海底パイプラインを通じて、英国のティーサイド・ターミナルに送られ、同施設を経て販売される。ピーク時の最大生産日量は、原油換算で1万7000バレルを見込んでいる。

新日本石油グループは、生産中の油・ガス田が多く、事業機会の豊富な北海を上流部門における重点地域の一つと位置付けており、今後も同地域で、探鉱や資産買収で事業を拡充する方針だ。また、その他の重点地域でも積極的に事業を展開し、一貫操業体制の確立を目指す。

《レスポンス編集部》

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