丸紅、三井物産がベネズエラからの原油を共同引取りで合意

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丸紅と三井物産は、2月23日に発表したベネズエラ国営石油公社(PDVSA)との間で締結したベネズエラ産原油及び石油製品引取りに関わる包括引取枠組契約に基づいて、200万バレルのベネズエラ産原油を日本向けに共同で引き取ることで合意した。

この契約は、両社が国際協力銀行の支援で、原油及び石油製品引取のための前払融資として締結したPDVSA向け融資契約を踏まえ、これと同時に締結されたもの。

今回の合意は、契約に基づいて融資期間中に原油及び石油製品の個別交渉権を持つ両社により、ベネズエラ産の原油引取りを実現するため交渉してきた。この融資と契約により日本の原油調達先の多角化が図れると、している。

ベネズエラ産原油からの販売代金はこの前払融資に対する返済原資に充当される。

原油を輸送するタンカーは、8月中旬にベネズエラを出航し、買主となる新日本石油、出光興産、三井物産の関係会社の極東石油工業などに10月初旬に引き渡しの予定。

今回調達する原油は、ガソリンやナフサなど付加価値の高い留分が多く含まれる高品質の軽質原油のサンタバーバラ原油。日本が石油精製用に包括引取枠組契約に基づいてベズエラ原油を輸入するのは今回が初めて。

ベネズエラは世界第8位の原油生産国で、埋蔵量も豊富なベネズエラから両社は今後も継続的に原油及び石油製品を引取るため、対応していく方針。

《レスポンス編集部》

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