「値札以上にお買い得」なインターナビ対応モデル「VXH-083CVi」
----:では、次にインターナビ・プレミアムクラブに対応した主力モデルのVXH-083CViについてお聞きします。昨年モデルではインターナビ対応機は30万円近い設定でしたが、新モデルでは24万6750円とこちらも思い切った価格設定で出してきましたね。工場装着のインターナビとのバッティングを避けるためでしょうか。
大坪:それもありますが、ラインナップ全体におけるインターナビ対応機の位置をミドルレンジクラスに持ってくることで、お客様の幅を広げたい、という意図が一番にありました。お客様から「インターナビは欲しいけど、価格が…」という声も耳にしましたから。
----:本機はパイオニアの「楽ナビ」をベースに開発したというのが話題になっていますが。
大坪:私たちとしては、楽ナビをベースにしたとは思っていません。もちろん、楽ナビの機能を一部には盛り込んでいますが、デザインも異なりますし、楽ナビにはないワンセグチューナーも内蔵しています。さらに、電話接続はケーブルにもBluetoothにも対応しました。したがって、あくまでも楽ナビの思想をベースにしたまでで、商品としては全く別のモデルなのです。
----:なるほど。インターナビ・プレミアムクラブのさまざまな機能がこの価格で手に入れられるとなると、かなり魅力ですね。
大坪:インターナビVICS、インターナビウェザー、駐車場セレクトといった主要機能が利用できます。やはり渋滞情報をリアルタイムに取り入れて活用できるのはこの機種ならではの強みですね。また、初回の地図更新は無料ですので、ランニングコストを考えると値札以上にお買い得な設定といえるかもしれませんね。
----:DVD-VR(地上デジタル放送など1回のみの録画が可能なDVD規格)にも対応していますね。他社のナビでもVRモードをサポートする機種は少ないので、これは少々驚いたのですが。家庭で録画した地デジの番組が、クルマのナビでも再生できると利便性は大きく向上すると思います。
大坪:いろんな映像メディアを再生できるようにしよう、というコンセプトで開発しましたので、映像・音声の各種コーデックに対応させています。音楽ではMP3やWMAはもちろん、AACにも対応させました。映像もVRモードだけでなくDivXに対応しています。
----:ナビとカメラとのセット販売もされていますね。リアカメラのセットで1万500円、コーナーカメラとリアカメラのダブルカメラセットでは2万6250円とはこちらもかなり戦略的な価格ですが。
大坪:ミニバンの販売がかなりの部分を占めていることもあって、リアカメラは当たり前の装備になりつつあります。コーナーポールを付けるのと同じ程度の価格でカメラが付けられれば、多くのユーザーに付けていただけるだろう、と。アタッチメントやカメラのカバーなども各車種のバンパー形状に合わせた専用品ですからマッチングにも優れています。
----:新型ギャザズナビは、マッチングや3年6万km保証などといった純正用品ならではの魅力だけでなく、周辺機器やAVN機能など、市販メーカーにも劣らぬ実力を身につけたと思います。ユーザーの反応が楽しみですね。本日はありがとうございました。
(聞き手:三浦和也)