「これから出てくる『フィット』、『アコード』は品質面でかなりの完成形となっている。品質レベルはかなり向上する」---。ホンダの近藤広一副社長は25日に行った2007年度第1四半期決算会見でこう強調した。
ホンダはこのところリコール件数が増加しており、品質問題がクローズアップされている。今回の決算でも、品質関連費用が前年同期に比べて約90億円も増加している。
「リコールの件は、現在出している古いクルマに多い。現在、社内では“ケタ違いの品質”と言って、全力を傾けて取り組んでいる」と近藤副社長と述べ、06年モデルから徐々に品質改善プロセスを入れた設計・開発を進めているとのことだ。
その集大成とも言えるのが、今秋発売される『フィット』で、近藤副社長もその品質について太鼓判を押しており、「源流のほうはかなり強化されてきている」と力説した。