ブリヂストン『レグノGR-9000』はパターンノイズとして発生する高周波の音質を、グルーブデザインの変更でノイズ自体をコントロール。その結果、静粛性アップに貢献しているが、いっぽうでタイヤ内部の素材を変更することでロードノイズの抑制も実現している。
PSタイヤ開発第1部の牛窪寿夫さんは「レグノGR-9000には振動しにくい素材のPEN(プリエチレンフタナート)で作られたノイズ吸収シートをトレッドコンパウンドの下に配置していますので、走行中に生じるタイヤのベルト部分の振動を抑えてくれます」
「さらに、ブロックの表面も3次元曲面にしていますので、走行中のロードノイズの伝わり方も「GR-8000」に比べてかなり低減されています。このブロックは磨耗時の静粛性を確保することにも効果があります」という。
確かにレグノGR-9000を履いたクルマで高速道路や国道を走ってみると、ロードノイズが減少していることが確認できた。GR-8000でも静粛性は高かったが、GR-9000のほうが路面から伝わるロードノイズや細かい振動は軽減されている。
とくに路面状況の悪い道ではその違いは大きく感じられた。このロードノイズの減少も、レグノGR-9000の選ぶポイントの決め手になるだろう。