朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2007年7月12日付
●参院選きょう公示、年金で与野党激論(読売1面)
●環境型ディーゼル生産へ 欧州向け小型車に、トヨタ・いすゞ合弁(読売・1面)
●二輪車生産 日本勢、シェア50%切る 昨年、80年代以降で初めて(朝日・13面)
●ガソリン140円台 原油高と円安影響、9か月ぶり(毎日・9面)
●我が家で充電 ハイブリッド車 トヨタ、公道試験へ(産経・10面)
●円急伸、一時120円(産経・11面)
●中古車登録台数、9.6%減の200万台 07年上期(日経・13面)
ひとくちコメント
安倍政権にとって初の本格的な国政選挙となる第21回参院通常選挙が公示され、29日の投開票日に向けて選挙戦に突入した。きょうの産経を除く各紙が1面トップで、7党首による「公開討論会」の様子を報じるなど、選挙戦の行方を分析した特集企画が目白押し。
なかでも注目は改選数が4から5に増えた東京選挙区。20人の候補が出馬を予定するなど大激戦となるからだ。自民党は3選を目指す保坂三蔵氏に加え、新人の前テレビ朝日女子アナの丸川珠代氏の2人を公認、逆風下で2議席の獲得を狙う。
このうち保坂氏は東京日産販売に勤務した経験もあり、現在、東京都自動車会議所会長をつとめるなど自動車業界とは縁が深い。10日には自民党本部で自動車関連の17団体が集結して「総決起大会」を開催、「保坂候補支持」を鮮明にした。
ただ、日本経団連では、安倍総理肝いりの「丸川候補」を支持する企業も多い。自民党は身内での票の奪い合いも懸念され、苦戦を強いられそうだ。