出光興産は、7月20日出荷分から機能化学品の価格を値上げすると発表した。
対象商品はαオレフィンやアクリル酸、MEKなどで、値上げ幅は1kg当たり12-25円。
7月に入ってから原油価格は1バレル当たり72ドルを超え、米国のガソリン需要期に向かい、さらなる高値の可能性を含んで推移している。輸入ナフサのスポット価格は、今年5月に過去最高値である1トン当たり731ドルに達し、現在も700ドルを超える高値が続いている。
アジア各国での堅調なナフサ需要、台湾および韓国でのエチレン装置の増設による需要増が高価格を牽引している。
このため、国産ナフサ価格は、7月には1キロリットル当たり6万2000円を超えるレベルになる見込みで、同社としても、急激かつ大幅な原料価格上昇のため、価格改定が不可欠な状況と判断し、値上げを決定したとしている。