ポルシェが来年以降、毎年1月に行われるデトロイトオートショー(デトロイトモーターショー)への出展を取りやめる、と発表した。
デトロイトオートショーは、言うまでもなく北米最大のオートショーであり、自動車の都、モータウンと呼ばれるデトロイトで開催されることからアメリカを代表するオートショーと認識されて来た。ところが今回の発表となった。
理由は、ポルシェの最大の市場が中西部ではなく、アメリカ東部と西部に集中していること。北米での年間3万6000台の販売のうち2万台がこの地域で販売されている。
そのため、「売れる地域での重点的マーケティング」を考え、来年以降はニューヨーク、ロサンゼルスの2大オートショーに注力したい考えだと言う。
また、市場が見込めるトロント、シカゴ、マイアミのオートショーには出展を続ける予定。
デトロイトに関しては、全世界のメディアによる報道が最も多いことから、記者会見、プレスリリースなどは引き続き行うが、今後デトロイトで新モデルがデビューしたり大きなブースを展開することはない。
しかし、西海岸、東海岸が最大のマーケット、というのはほとんどの自動車メーカーに共通しており、今回のポルシェの決断はデトロイト斜陽の現実を改めて印象づけるものとなりそうだ。