7月に発売される三菱電機『HZ700CD』は、2005年に発表された『H9700』と同様、400MHz駆動のグラフィック統合CPU“ナビコア”を採用した。普及モデルでありながら、ルート演算についてはハイエンドモデルとして発売された「H9700」と同等の性能を有している。
同社製カーナビのうち、ハードディスク(HDD)モデルについては、通信機能や音声認識、Javaを使ったゲーム機能などを搭載したハイエンドモデルの位置付けだった。
しかし、今回発表されたHZ700CDはそうした機能をバッサリとカット。ナビとしての基本性能をとことん重視するとともに、地上デジタルチューナーを同梱しながら実売20万円近辺を目指す、贅肉をそぎ落とした普及モデルとなった。
ナビコア(ルネサステクノロジのSH7770)を採用していることもあり、一瞬で終了するルート演算や、高速スクロールなど、ナビ機能そのものはH9700譲り。普及モデルでここまでの高速性を発揮するというのはHZ700CDの大きなアドバンテージといえるだろう。
筐体の形状も従来のモニター+本体のセパレートタイプから、2DIN-AVNタイプへと変化。三菱のナビ…といえばリモコンだったが、HZ700CDでは地上デジタルチューナー用のリモコンは添付されるが、ナビ本体を制御するリモコンはカット。タッチパネルを採用している。