じつに刺激に満ち溢れている。ボディ剛性感は、これまでのどのモデルよりも頼もしく感じる。目をつぶって乗れば、この感覚はドイツ車かと疑いたくなるほどに強固なのだ。
そんな骨格のうえに、これまた驚くほど高剛性のサスペンションが合体されている。ハンドリングがじつに元気だ。微少舵角でハッと驚くほど鋭く切れるのだ。
搭載されるV6・3.5リッターのエンジンも刺激的である。7500rpmまでスパンと吹ける。パワーも力強い。というよりその反応が刺激的なのだ。
不用意なスロットルオンは避けたほうがいい。手綱をとけば、蹴飛ばされたかのようにダッシュするのだ。
『スカイライン』の走りのすべては “刺激”という言葉でいい表せる。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
木下隆之| モータージャーナリスト
プロレーシングドライバーにして、大のクルマ好き。全日本GT選手権を始め、海外のレースでも大活躍。一方でカー・オブ・ザ・イヤー選考委員歴は長い。『ジェイズな奴ら』を上梓するなど、作家の肩書きも。