富士重北米工場でトヨタ カムリ 生産開始---トヨタと富士重の初の生産提携

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富士重北米工場でトヨタ カムリ 生産開始---トヨタと富士重の初の生産提携
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トヨタ自動車と富士重工業は、現地時間の4月20日13時50分に、富士重の北米生産拠点であるスバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ(SIA)で、トヨタの『カムリ』のラインオフ式を実施した。

ラインオフ式は、インディアナ州のミッチ・ダニエルズ知事のほか、多くの来賓を迎え、トヨタの渡辺捷昭社長、富士重の森郁夫社長、SIAの及川博之会長、笠井雅博社長らが出席した。

席上、富士重の森社長は「このプロジェクトは非常に短い期間でのチャレンジだったが、それをやり遂げた皆さんに感謝したい」と述べた。

また、トヨタの渡辺社長は「カムリの生産準備を通じ、お互いの優れた点を学ぶことができたことは、プロジェクトの大きな成果だ」と述べた。

富士重はトヨタ2005年に資本提携を締結、開発、生産の分野における相互の経営資源の活用や、技術面の補完を図り、相互にシナジー効果を発揮することで合意したが、生産面での提携は今回が初めて。

トヨタは北米での販売好調で現地生産が追いつかず、対米輸出台数が急増して摩擦も懸念されている。一方の富士重は北米での販売不振で、SIAの操業度が悪化していた。このため、両社は生産能力が余剰なSIAでのトヨタ車の生産を委託することで2006年3月に合意、短期間でSIAの一部にトヨタ生産方式を導入してカムリの生産に漕ぎ着けた。

SIAへの生産委託に関しては、北米向けのカムリを、2007年から年間10万台の生産能力のもとで生産を開始することで合意している。SIAでは2つの生産ラインを保有しており、スバル『レガシィ』、『アウトバック』、『トライベッカ』の生産を1ラインに統合した上で、もう1ラインでカムリを生産する。

これによりSIAの総生産能力は年間約24万台に達するとともに、SIAでのカムリのフル生産時には新規に約1000人の雇用増となる予定。

《レスポンス編集部》

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