【ホンダF1】開幕直前会見…タイヤでおもしろいことになる

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12日に都内での記者会見に参加した「Honda Racing F1 Team(HRF1)」のレギュラードライバー、ジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロは、ともに「現段階では、まだマシンが満足できる仕上がりではない」旨と、「タイヤが今シーズンのキーポイントになる」との見通しをコメントした。

マシンが仕上がり途上であることは、中本修平シニアテクニカルディレクターの発言にもあるように、ある意味では“織り込み済み”。両ドライバーも決して悲観しているわけではなく、ニュー空力コンセプトのマシンを熟成させるという、やりがいのあるハードワークに向けて意欲満々なのだ。

その彼らが、今シーズンの戦いが始まるに際してもっとも気にしているがタイヤ。今季からはブリヂストン(BS)のワンメイクとなるわけだが、HRF1は昨年までミシュラン陣営に属してした。

とはいえ、旧ミシュラン勢が不利にならないようなワンメイクタイヤの開発をBSが目標に掲げていることもあり、そこが気になっているわけではない。バトンも「確かに去年までのタイヤとは違う。でも、それは旧BS勢にとっても同じことだと思う」とコメントしている。「ワンメイクタイヤということで、タイム的には1周2秒くらい遅くなるのでは? グリップも(タイヤ戦争時代よりは)当然落ちているしね」とも。

ふたりが気にしているのは、決勝レース中に2つのスペックのタイヤを使用しなければならない、という新ルールなのだ。今季は合計4つの硬さのスペックのうち、2種類をBSが選んで各レースに供給するが、決勝ではハード側/ソフト側の両方を少なくとも1回ずつ履くことが義務づけられる。

これを、バトンとバリチェロは「おもしろいことになる」と言うのだ。本命でない側のタイヤを履くパートをどう位置づけていくか? セットアップを含めた戦略的攻防が勝敗のカギを握る。

F1参戦15年目となる大ベテランのバリチェロは、「(レースをおもしろくする)いいアイデアだと思う。タイヤをうまく使えるチームと、そうでないチームとの差が開くだろうね」とも語っている。さて、開幕戦ではどんな戦いが展開されるのだろうか?

《遠藤俊幸》

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