日帰りロングドライブの往路、「SIレーダークルーズコントロール」を100km/hにセットして東名高速道路を走ると、その制御の細かさに驚かされる。車速自体は一定で、スムーズな走行を続けてくれるのだが、レーダーはつねに前方に目を光らせ、前車の動きを捉えている。
ナビ画面の燃費計をみると前車の動きによって、瞬間燃費が頻繁に変化しているので、細かいアクセル制御を行なっていることが窺える。
さらに減速の制御も絶妙だ。車間にクルマが割り込んでも、すぐに車速を落としてくれるし、前が空いた場合はすぐに設定した速度まで車両速度を上げてくれる。
途中、東名高速を走行中に工事区間の渋滞があり、クルマが停止するような場面にも出くわしたが、スムーズにブレーキングを開始し、止まるまで自動でブレーキを掛けてくれた。急な減速であったが、あたかも人がコントロールしているかのごとく、普通に停止まで行なってくれたので、同乗していたカメラマンは自動ブレーキで作動していることに気が付かないほどだった。もちろん、この場合は通常のブレーキと同じようにリヤのブレーキランプは点灯している。
そして急激に遅いクルマに接近して、自動ブレーキだけではなく、ドライバーによる強いブレーキ操作が必要な場合には、ブレーキ踏み増し要求の警告灯と警告音が出るようにもなっている。
加えて、従来のクルーズコントロールのように、セットした車速で一定走行を行なう、定速クルーズコントロールとして使用することもできる。
このようにSIレーダークルーズコントロールは、高速道路のさまざまな状況に対応できる万能なスペックを持っている。