スバルワールドラリーチームは2日、FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・メキシコ(3月9−11日)からシリーズを戦うワールドラリーカーの最新型『SUBARUインプレッサWRC2007』を発表した。
エンジニアリングディレクターのスティーブ・ファレルによると開発ターゲットは、「トラクションを確保し、特にロングステージでタイヤ磨耗のバランスを向上させるなど、応用力の高いフロントセクションを持つマシンを作ること」と語る。
「これを達成するために、重量配分やサスペンションジオメトリー、ディファレンシャルセッティングなどの領域に、これまでとは異なる設計思想を投入した」
「2006年シーズン中にサスペンションジオメトリーを進化させ、新型ではさらにステップアップを果たした。またフリクションの少ないダンパーユニットを採用することで高い接地性を実現し、トラクション性能を向上させている」
新型ではラジエターとインタークーラーの配置を変更した。昨シーズン中盤に改良し、新しいホモロゲーションを活用してさらにステップアップしたという。レイアウトを簡素化することでエアフローを改善させ、フロントエンドのメンテナンス性も向上させた。またフロントセクションを軽量化、車体の別の場所に重量を配分させた。
外観的な違いは少ない。冷却装置のレイアウト変更に伴いフロントバンパーとボンネットの形状が新デザインとなった。ボンネット上には、両サイドにエアアウトレットを配置した。