VW『ゴルフGT』に新たに採用されたスーパーチャージャとターボを組み合わせた「TSI」エンジンは、今後はさまざまなクルマに搭載されていくのだろうか。TSIエンジンを開発したフォルクスワーゲンAG 新技術担当広報のクリストフ コーネン氏に話を聞いた。
コーネン氏は「VWではゴルフGTのTSIより少しマイルドな140ps仕様のTSIエンジンも、すでに開発しています。このエンジンは『ゴルフトゥーラン』に搭載されて、近々日本でも発売される予定です。『ゴルフGTI』や『R32』のような、パワーフィールを重要視するエンジンは、今後も残っていくと思いますが、2.0リットルや1.6リットルのNAエンジンは、徐々にTSIエンジンに代わっていくモデルが多くなるでしょう」
「現在、テストでは2トンを超えるミニバンに載せたり、ハイブリットを組み合わせたりしていますが、どれも成功を収めています。また、TSIエンジンは燃費性能の優れるDSGとの相性もよいので、今後はTSIエンジンとDSG組み合わせが、VWの主力パワートレーンとなるでしょう」とコメント。
確かにTSIエンジンとDSGの組み合わせは、他の欧州車メーカーと比較しても大きなアドバンテージとなるはずだ。とくに排気量によって自動車税が変動する日本においては、1.4リットルという排気量は、歓迎されるパッケージングといえるだろう。