イギリスに生まれ、横置きFFの2ボックスカーという新コンセプトを世界に先駆けて確立した『MINI』(ミニ)。長きに渡って愛され続け、今ではBMWによって作り続けられているというのはご存じの通り。
そのファニーでキュートなキャラクターに変わるところはなく、世界中で愛され続けている。BMWになってからのMINI。つまり先代MINIが日本上陸したのは、2002年3月2日(ミニの日!)のこと。つまり5年前のことなのだが、先ごろ(1月16日発表)新型へとスイッチし、2月24日より国内販売が開始される運びとなった。
しかし、ひと口にフルモデルチェンジといっても、相手はMINIである。世界中の人々の興味を引くのは想像に難くなく、どう仕上げてくるかは大いに気になるところ。どういう形であれ、賛否両論渦巻く気も老婆心ながらしたりするほどだ。
そこで新型MINIを見てみると、まず第一印象として、「先代とほとんど変わらない」と思う人がほとんどなのではないだろうか? とはいえ、よくありがちなフェイスリフト的なフルモデルチェンジではなく、逆に99%が新設計となっているというから、BMWの並々ならぬ意気込みが伝わってくるほどだ。それでいて、イメージに変わりないのはどういったことなのか?
プロダクトマネージャーの西山雄一郎さんによれば「そもそも開発段階から、変える必要もなかったし、変えようという意見も出なかった」という。「すでにプレミアムな小型車としての確固たる地位を築き上げているし、ブランド感を大切したい」といった理由が挙げられるのだが、そのコメントには納得できる。
ポルシェを始めとして、形をほとんど変えることなく、長きに渡って存続し続けるモデルは多いのは確か。そのひとつにMINIが加わったと考えれば違和感はなく、技術的な進歩はもちろんするにしても、将来的にもMINIを象徴する不変的なカタチは、高い安心感をユーザーにもたらしてくれる目印なのだ。