昨年車名が復活した『セルボ』は、女性ウケの良いスタイリッシュセダンというイメージ戦略だ。しかし、セルボは元々、弾丸のようなシルエットを持つ男のクルマだった。東京オートサロンでは3台のセルボが展示されていた。
すべてのテーマはスポーティ。つまりセルボの原点回帰をめざしたモデルになっている。若い頃にセルボに親しんだ人なら「こっちこそ真の姿」だと思うかも知れない。
『セルボ MAXI(マキシ)コンセプト』と『同Sport(スポーツ)コンセプト』は、どちらもサーキットチューンで人気のあるパーツメーカー、GIALLAが手がけた。
MAXIは空力を最優先として大幅に形を変え、片側50mmも張り出したオーバーフェンダーと、2枚羽の大きなウイングを付けている。これに対しSport はやや控えめで、新セルボのスタイルを守りつつ、スポーティな味付けをするためのエアロパーツを組み合わせている。男のセルボがここに帰ってきた。