2007年ダカールラリーは15日に第9レグを開催し、モーリタニアのティシットからネマまで497km、SS(競技区間)494kmを走行。SS3位のペテランセル(三菱)が逆転、総合首位に浮上した。前日まで首位を走っていたドゥビリエ(VW)がエンジントラブルでリーダーから陥落、僚友のサインツも電気系トラブル。中盤までトップ3を独占し続けたVWチームは、優勝の望みが薄くなった。代わって三菱はアルファンもポジションをひとつ上げ2位となり1-2体制。前日に8位に後退していた増岡浩は、2本のパンクを喫しながらも5位まで挽回。この第9レグは、前夜のティシットでのビバークでメカニックによるサービスが実施されていないマラソンステージの2日目。前日に今大会最長589kmのステージをこなした競技車両は、車載工具とスペアパーツだけによるクルー自らの整備だけで再びロングステージに臨んだ。三菱自動車のモータースポーツ統括会社MMSPの鳥居勲社長は「素晴らしい戦いを我々と演じてきたVWチームは気の毒だが、この厳しさがダカールラリー。ライバルに起きたことは、我々にも起こり得る。ここまでトラブルのなかった者はおらず、トラブルを最小限に抑えた者が上位にとどまっている。ミーティングでは『後半戦も自信を持って戦ってほしい』と話した」15日、第9レグティシット−ネマ(モーリタニア)SS9:494km/SS走行距離合計:3049.73km第9レグ総走行距離:497km/総走行距離:5630.8km順位:ドライバー(車両)/タイム1:ペテランセル(三菱パジェロエボリューション) 33時間43分23秒2:アルファン(三菱パジェロエボリューション) 7分50秒3:シュレッサー(シュレッサー・フォード) 1時間25分32秒5:増岡浩(三菱パジェロエボリューション) 2時間13分44秒23:三橋淳(トヨタ・ランドクルーザー) 11時間17分12秒38:山田周生(トヨタ・ランドクルーザー) 15時間03分33秒64:篠塚建次郎(日産パスファインダー) 24時間39分49秒65:片山右京(トヨタ・ランドクルーザー) 24時間52分04秒※1位のタイムはSS合計所要時間とペナルティの合計※2位以下のタイムはトップとの差SS9順位1:シュレッサー(シュレッサー・フォード) 5時間32分03秒