気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2007年1月10日付
●トヨタ労組 1500円賃上げ要求へ(読売・8面)
●カムリVSアコード、中国での競争本格化へ(朝日・10面)
●化学が作ったエコカー、展示用スペース三菱化学が開設(朝日・11面)
●三菱ふそう亀裂ハブ7件目(朝日・29面)
●トヨタ、米で新型トラック フルサイズピックアップ、ビッグ 3牙城に参入(毎日・9面)
●米環境戦略違いくっきり トヨタ「ハイブリッド」ホンダ「ディーゼル」投入(産経・9面)
●米自動車市場、今年も縮小? 日米大手の競争、一段と厳しさ(日経・11面)
●ダイハツがリコール(日経・38面)
ひとくちコメント
お屠蘇気分もすっかり抜け切れていない中、事実上、今年の春闘が始まった。労使交渉のリード役であるトヨタ自動車労働組合が07年春闘の賃金交渉で、定期昇給分以外に賃金水準を底上げする賃金改善分を組合員平均で1500円を要求する方針を固めたという。きょうの読売など各紙が取り上げている。
賃金改善分は一般企業のベースアップ(ベア)に相当する。トヨタ労組は2年連続で賃金改善分を要求する方針を固めて金額を議論していたが、06年の要求額である1000円を500円上乗せする方針。06年春闘ではトヨタ労組は4年ぶりに賃上げ要求を復活し、満額の回答を得ている。
世界一を目前に控えて業績的には死角はない。だが、前年は同じトヨタグループのデンソーに平均賃金で下回り、統一賃金制を導入しているホンダにも抜かれている。500円の上乗せで約5万8000人のトヨタマンのモチベーションをどこまで高められるのか、今春闘の動向を見守りたい。