日産の新デザインセンターが見せてくれたこと

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 デサイナーの生活の質を上げよう

神奈川県厚木市の外れにある日産自動車の開発拠点、日産テクニカルセンター。正門から入ってクルマで1〜2分走ったところに、完成したばかりの新デザインセンターがある。日産は世界戦略を進めるうえで、デザインをきわめて重要なものと位置づけている。新デザインセンターは、日産最大のデザイン発信地という役割を担う。

面積4万2000平方メートルという広大な新センターは、白を基調としたシンプルな造形。そのなかに、先行デザインからクレイモデル製作、デザイン検討、プレゼンテーション、さらにはデザイン部門スタッフの福利厚生まで、デザインに関するすべての機能がパッケージングされている。

「デザインセンター作りで常に頭にあったのは、スタッフにとって心地良い環境作りでした。いいデザインを生み出すためには、設備を充実させたり仕事をやりやすいレイアウトを考えたりということはもちろん大事ですが、それだけでは十分ではありません。スタッフの創造性がデザインの源泉である以上、そのスタッフの生活の質も上げなければダメ。居心地のいい、ずっとそこに居続けたいという環境の創出が、センターを作る私の仕事だと考えたのです」(デザインセンター企画担当)

広大なセンターで働くデザイン関連スタッフはおよそ600人。スタジオを多数抱えるデザイン部門は一人あたりの床面積は大きくなる傾向があるが、新デザインセンターのゆとりはことさら大きい。日産のデザイン部門への投資意欲の大きさがうかがえる。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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