日産の新デザインセンターが見せてくれたこと

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 デザイナーの発想力を磨こう

日産の新デザインセンターには、デザインのインスピレーションを得るためのスペースが豊富に用意されている。天井の高い吹き抜けスペース、インフォギャラリーは、家具や調度品など、クルマとは関連性の薄いプロダクトの展示会を行ったり、音楽や芸能をはじめ異分野の催し物を開催するための場所だ。

取材当日は、椅子をテーマにした展示が行われていた。世界の著名な家具デザイナーの作品が集められ、作品ごとに「新素材開発」「人間工学」「原価低減」など、そのデザインのターゲットが表示されていた。デザイナーの発想力の涵養に役立ててもらおうというのが趣旨だ。

デザイン関連の図書が豊富に取りそろえられた図書室も、デザイナーの発想力を磨くための場となる。プロダクトデザインの理論書や作品集だけでなく、ファインアート、写真、ファッション、グラフィックなど、ビジュアルに関する多種多様な書物が並べられる。

日本の美術、芸能、風景はとくに「Japan」のコーナーに取りまとめられていた。日本のメーカーであるからには、日本オリジナルのデザインを発信するべきというカルロス・ゴーンCEOの思想を受けてのことと考えられる。

自動車以外の造形エレメントは、実際にクルマをデザインするときにも常時材料として使われるという。内装の色、素材、テキスチャーなどを考案するために陶磁器、漆器、革製品などを並べて検討する様子も展示された。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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