日本でのミニバン市場は盛況を極め、各メーカーかさまざまな特徴を持ったクルマが発売されるようになってきた。1995年に他社に先駆けミニバン専用タイヤとして発売されたトランパスも、ミニバンの変化に対応して、少しずつ方向性をシフトしているようだ。
東洋ゴム工業株式会社 タイヤ技術第一部の安達雅輝さんは「最初に発売した『トランパスmp』は、重心の高いミニバンのふらつきの低減やハンドリングを高めることに主眼が置かれていました。ですが、最近のミニバンは低床化や低重心化が進み、足まわりも進化していますので、タイヤのほうもそれに合わせた開発が必要になってきました」
「今回発売した『トランパスMP4』では、MP3までで高めたしっかり感はそのままに、乗り心地や静粛性の向上に注力しました。その結果、重心の低い最新のミニバンでも、クルマの持つ高い走行性能を引き出しながら、コンフォート面での快適性も感じていただけると思います」とコメント。
確かに最近はミニバンのパッケージングや足回りの性能も進化しているので、以前のミニバン専用タイヤのような高い重心を打ち消す開発よりも、快適性を高めるほうが正解といえるだろう。
また、トランパスMP4は全54サイズを用意しており、軽自動車から大型ミニバンまで、多くの国産ミニバンとのフィッティングを実現している。これからも『ムーヴ カスタム』や次期『デリカ』などにも対応するサイズもリリースする予定だ。
トランパスMP4は、一般サイズと扁平タイヤ、コンパクトカー用で、それぞれ違ったパターンを用意するなど、クルマの大きさに合わせた専用開発も積極的に行なわれているので、ミニバンのクラスを問わず選ぶことができるのも魅力だ。