【北京モーターショー06】紅旗 新旗艦、堂々と

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中国最古かつ最大の自動車メーカー集団である第一汽車集団。トヨタとの合弁である天津一汽豊田汽車やVW(フォルクスワーゲン)との合弁である一汽大衆汽車など、20を超える企業の集合体である。

この一汽の中でも、中国政府要人ご用達の『紅旗』ブランドを生産している一汽轎車は特別な存在。かつて紅旗リムジンと言えば、旧ソ連の国営自動車メーカーからの技術供与で要人用のクルマを生産していたが、時代は変わった。

今年の北京モーターショーで発表されたのは、トヨタから『クラウン・マジェスタ』の設計をそっくり供与されて設計された「HQD」をベースに車体を延ばした「紅旗新旗艦」。堂々たるストレッチリムジンである。

エンジンはトヨタ製の4300ccV8。後部座席は完全にパーティションで前席空間と仕切られている。対面式シートは備えないが、そのぶん、この手のリムジンとしてはコンパクトにまとまっている。現在、紅旗リムジンはフォード製のリンカーン『タウンカー』をベースにストレッチされたものだが、今後はこのクルマにバトンタッチされるだろう。

《牧野茂雄》

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