日産『スカイライン』は先代モデルから本格的に北米への輸出が始まり、今では日本以上に北米での人気は高い。だが、20日に発表された新型スカイラインは、全幅は20mm広げられているが、そのほかのサイズは先代と大きくは変わっていない。
北米マーケットを意識するならば、もっとボディサイズを大きくしてもよかったのではないだろうか。
新型スカイラインの開発を取りまとめた、日産自動車商品企画本部の大澤辰夫さんは「新型スカイラインが最も売れるのはアメリカですが、やはりスカイラインは日本を代表するクルマですので、日本市場を意識して作っています。したがって、このサイズがベストだと思いました」
「サスペンションも日本仕様は乗り心地を重視した、少しソフトなタイプを採用しています。そしてスポーティな乗り味を好む北米では、硬めのセッティングにしています。ですが、日本仕様のサスペンションが、このクルマのベストな足回りだと思います。スカイラインは日本で乗って、一番気持ち良く作られているのです」という。
最近の日本メーカーのグローバルカーは、海外をメインに考えて作られるクルマが多いが、スカイラインに関しては、日本を一番に考えて作ってくれているようだ。