新型日産『スカイライン』(20日発表)の「350GTタイプS」と「同タイプSP」には、世界初の4輪アクティブステアがオプション設定されている。
これは『フーガ』などに採用されていた後輪操舵のリヤアクティブステアに、BMWのような可変ステアリングギヤレシオを組み合わせたものだ。
新型スカイラインの開発を取りまとめた、日産自動車商品企画本部の大澤辰夫さんは「4輪アクティブステアの狙いは、高いスタビリティを確保しながら、中低速域での俊敏性を両立するためです」
「フーガのリヤアクティブステアは中低速では逆位方向にも動かしていましたが、スカイラインは中低速域ではフロントのアクティブステアにより、鋭い回頭性を得ていますので、リヤは同位方向の操舵だけで、じゅうぶん効果を発揮してくれます」
「フロントのアクティブステアは、自然なフィーリングを出すのが難しいのですが、徹底的にチューニングを行い、ステアフィールを損なわずにスポーティな回頭性を実現することができました」という。
4輪アクティブステアも、新型スカイラインの見逃せないポイントのひとつになりそうだ。