ヨーロッパのディーゼルはメチャ進んでいる! と聞きつつも、極めて散発的に試乗するのみでどうもよくわかっていなかったワタクシですが、これに乗ったらじつによくわかりました。
このトローリと濃厚なトルクの味わいは、ガソリンエンジンではまずもってありえない。燃費や性能ではなく、フィーリングで選びたくなるほどすばらしいのです。ガソリンエンジンが醤油ラーメンなら、このディーゼルは味噌か。一度知るとクセになります。
もちろんノーズも重いけど、ディーゼルなので上まで回らないし、ならノーズは鈍重なくらいでバランスが取れてるべ! って感じです。
値段のアップ分は到底燃料代では回収不可能ですが、味わいのために買うディーゼルと思えば、すべて許せます。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★☆
MJブロンディ|大乗フェラーリ教祖
1962年東京生まれ。慶大卒。編集者を経てフリーライター。愛と幻想と市場経済を核とした自動車読み物のほか、高速道路問題に超絶真摯に取り組む。『聖典版 そのフェラーリください!』等著書多数。