自動車への適応拡大が有望視されている素材に、炭素繊維強化樹脂複合材(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastic)がある。鉄との比重は4分の1、比強度は10倍となっており、軽く、強い新素材だ。日本航空宇宙学会と日本航空技術協会は18日から20日まで、埼玉県さいたま市大宮区の大宮ソニックシティで「第44回飛行機シンポジウム」を開催した。20日午後の特別講演では、東レACM技術部の航空・宇宙技術室長、京野哲幸氏によるCFRPについてのプレゼンテーションが行われた。CFRPは軽くて強いだけでなく、炭素繊維は耐熱・耐低温性も有しており、さらに繊維状のため、加工性にも優れている。京野氏によると、CFRPを自動車へ適用した場合の利点として、軽量化、組立工数・経費削減、運転性能の向上、安全性の向上などが見込まれるという。すでに、ボーイング『787』やエアバス『A380』など、現在開発中の新型旅客機には、構造材へのCFRPの採用が決まっている。
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