【インプレ'06】松下宏 メルセデスベンツ『E320CDI』 意義深い一台

試乗記 国産車
【インプレ'06】松下宏 メルセデスベンツ『E320CDI』 意義深い一台
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今回の『E320CDI』は輸入車に許された規制対応への時間的猶予を生かして発売されたものだが、輸入元のメルセデスベンツ日本では、将来的な規制にも対応する長期的展望のもとにディーゼル車の販売を開始した。乗用ディーゼル車がゼロだった日本市場にあえて新規投入した意気込みは大いに買っていいと思う。

実際に走らせると、今どきのディーゼル車ってこんなにいいものなのかというのがよくわかる。騒音や振動は小さいし、黒煙などはまったく吐かない。NOxだってじゅうぶんにキレイなうえで、低速域からモリモリといった感じで太いトルクを発生し、ガソリン車とは異なるレベルの極めて力強い加速を見せる。

車外音がやや大きいかなという点と、発進する瞬間を除けば、ディーゼル車とは気付かずによく走るクルマと思えるような走りだ。

地球温暖化を防ぐ環境対応への道は、必ずしも一本道ではない。ディーゼル車の進む道があってもよいと思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★☆

松下 宏| 自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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