【インタビュー】高速道路SAPAはなぜ、ETCではなくFeliCaを選んだのか

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『車』が支払う、『人』が支払う

−−高速道路というと多くの人が利用するわけですが、SAPAのビジネス規模はどのくらいあるのですか。

鈴木 売り上げ規模で1100億円、ガソリンスタンドを除くと800億円くらいです。レストラン、物販などが多いですね。平均単価が400−500円ですので、全体の売り上げのうち、かなりの量が少額決済になるわけです。

−−SAPAは公団民営化後にビジネス規模の拡大や施設の改善に力を注がれていますが、利用客数の増加は見られますか。

鈴木 これは我々の努力だけでなく、景気の回復といった影響もあるのでしょうが、増加傾向にあります。SAPAはお客様との接点ですから、高速道路会社にとっての重要度は増しています。

−−自動車業界の視点で言いますと、ETCやDSRCの民間決済がかつて注目されました。しかし、ここにきて各高速道路会社はもちろん、他のロードサイド事業者でもFeliCa決済の導入事例が増えている。なぜ、ETC/DSRCではなく、FeliCa決済に注目されるのでしょうか。

鈴木 ETC/DSRCはクルマに乗ったまま、読み取り機から10メートルくらい離れて決済する使い方がメインなわけですね。しかし、店舗での決済は10メートルの範囲内にたくさん人がいる。クルマに乗ってきた『人』が支払うという利用シーンでは、カードやおサイフケータイに搭載されたFeliCa決済が適しています。

また、もうひとつは設備投資額の違いです。ETC/DSRCを店舗決済で導入しようと思ったら、それなりの規模で設備投資をしなければならない。FeliCaの決済端末(リーダーライター)とは相当の価格差があるわけです。

−−FeliCa決済はコンビニや有料駐車場といったロードサイドだけでなく、様々な経済圏で普及し始めています。そういった将来性の部部も含めた“利用の幅広さ”の部分は、重要視されましたか。

鈴木 お客様に実際に使ってもらえるというのが肝要ですから、今後、一般市場で伸びていくであろう決済分野に設備投資するのは、我々にとっても大切なことです。時代に遅れずに付いていきたい、という気持ちがあります。

☆10月31日に開催されるセミナー「拡大するロードサイド決済ビジネス」では、西日本高速道路のSAPAキャッシュレス化に向けた取り組みやビジョンの詳細解説。および、九州SAPAのFeliCa決済導入実験の最新報告などが行われる予定です。
☆セミナーの詳しい内容および申し込み
(会場の定員に達しますと締切となります)
http://www.rbbtoday.com/bch/seminar/2006-10-31-S06308.html

《神尾寿》

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