【歴代 カローラ 物語】6代目90系…ハイメカツインカム搭載

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VW『ゴルフ』と世界一の座を争い、コンパクトカーのベンチマークに成長した『カローラ』は、87年5月にモデルチェンジを断行した。目指したのは「クラスを超えた世界のハイクオリティカー」だ。開発がバブルの始まりとリンクしたこともあり、品質感の向上には力を入れている。

6代目は車種体系を絞り込み、主役となる4ドアセダンのほか、3ドアと5ドアハッチバックの『カローラFX』、そして『レビン』の3種類とした。希少なFRスポーツとして走り屋たちに愛されたレビンと『トレノ』は、『セリカ』の成功に後押しされる形でFFライトウエイト・スポーツに生まれ変わっている。

パワーユニットは4機種だ。主力の1.5リッターエンジンは、ついにDOHC4バルブ化された。新エンジンは、狭角バルブ配置、コンパクト設計の5A-F型ハイメカニズムツインカムである。キャブ仕様に加え、カローラFXのZiには電子制御燃料噴射装置のEFIを採用した。安定した燃料供給を行なうことができ、燃費もいい。1.3リッターモデルが積むのは『スターレット』からと同じSOHC3バルブ方式の2E型4気筒だ。1.8リッターのディーゼルエンジンも改良型の1C-II型4気筒SOHCになる。

レビンとカローラFXの1600GTにはスポーツツインカムの4A-GE型を搭載した。もちろん、横置きレイアウトだ。ハイライトは、新設定されたレビン1600GT-Zにスーパーチャージャーを装着した4A-GZU型DOHCエンジンが積まれたことである。ミッドシップ・スポーツのトヨタ『MR2』から譲り受け、搭載された。1600GT-Zはボンネットにパワーバルジが付く。

デジタルメーターなど、クラスを超えたハイクオリティを誇る90系カローラは「ミニ・クラウン」、「ミニ・マークII」といえる上質なファミリーカーだ。世界中の人たちに愛され、世界130カ国以上に輸出されている。2BOXのカローラFXは、ヨーロッパでも好評を博した。

《片岡英明》

片岡英明

片岡英明│モータージャーナリスト 自動車専門誌の編集者を経てフリーのモータージャーナリストに。新車からクラシックカーまで、年代、ジャンルを問わず幅広く執筆を手掛け、EVや燃料電池自動車など、次世代の乗り物に関する造詣も深い。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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