住民基本台帳カード(=住基カード)を使ったパソコン上でのワンストップサービスが、来月11月1日の施行を目指している。国土交通省自動車交通局では、そのパブリックコメントを10月27日まで募集している。
同局技術安全部管理課が施行を予定しているのは、所有権を証明する書面に関する手続きが中心となる。(1)新規登録や移転登録のための譲渡証明書、(2)型式指定車の完成検査修了証、(3)保安基準適合証、これらの申請と手数料納付だ。
譲渡証明書は所有権を公証する登録制度の根幹となる証明書のため、ワンストップサービスにも慎重な検討が行われてきた。
道路運送車両法施行規則の一部改正などによって実現するのは、住民基本台帳カードの情報をもとに本人認証を行う手続きだ。登録情報処理機関となる自動車検査登録協力会が情報管理を行う。
利用者は、住基カードを取得し、パソコンとそこに接続するICカードリーダーライターを用意すれば、複雑な手続きなしに認証を得て手続きを行うことができる。カード情報をもとに本人認証を行うので事前の登録も不要で、行政機関の窓口時間に関係なく24時間365日いつでも可能だ。手数料はインターネットバンキングやATMから納付する。
これらのオンラインサービスは、従来、識別番号と暗証番号を使ったもので、そのための事前の手続きが煩雑だった。
メーカーやディーラーしかほとんど必要としない完成検査終了証や保安基準適合証の申請に比べ、譲渡証明書の申請は個人ユーザーでも利用する機会がある。
パブリックコメント URL
http://www.mlit.go.jp/pubcom/06/pubcomt121_.html