ピニンファリーナデザインによるフェラーリ『599』(3日、日本発表)は、従来のフェラーリのエレガントなラインからややはずれ、“エグい”雰囲気を出している。そのエグさは、“強さ”と置き換えてもいいだろう。
プランビューで見てWの字型のフロントバンパ、ボンネット上のF1ノーズ。ボンネットをはじめ、フロントフェンダーやリアフェンダーのエアインテークやエアアウトレット。エアを抜いて流すCピラー。Rで滑らかにつなげず、あえて折ったベルトライン。突き出たリアランプ。
これらのわざと目に引っかかるデザインが、599の強さになっていると言えるだろう。