ホンダエンジンを使用して今季からF1に参戦しているスーパーアグリ勢からも、鈴木亜久里代表と佐藤琢磨&山本左近の両ドライバーが、3日の「ホンダF1記者会見」に出席。初めての母国GPとなる鈴鹿での、大いなる前進を高らかに宣言した。
先日の中国GP(上海/1日決勝)で確かな手応えを得た亜久里代表は意気軒昂。
「鈴鹿にはさらに新しい空力パーツを投入する。イギリスのファクトリーから空輸しているんです。けっこう、変わりますよ。中国での状況もシーズン当初には想像していなかったくらい(良かったわけ)だけど、鈴鹿は(さらに)もうちょっといきますよ!」
エースの佐藤琢磨は、「中国GPはリザルト的には失格(14位ゴール)となってしまったけれど、すばらしかったと思います。トロロッソやMF1の前でゴールして、レース中にはトヨタの前を走ることさえあったんですから」。
この好調の要因は、「直前のシルバーストン・テストで充実した手応えがあった」ことで、それを中国GPに直結させることができたからこそだ。一年生チームが大幅な進歩を遂げてきたことを、琢磨は強調する。
「失格処分(青旗無視)には納得していないけど、僕たちが演じたすばらしいレース内容は決して変わらない。中国でのレースの良い流れを、鈴鹿に向けてのエネルギーとして引っぱって、ポジティブな気持ちで集中していきたい。いいレースにしたい」