デンソーは、世界で初めて電動可変バルブタイミングシステムを開発し、レクサス『LS460』のエンジンに採用されたと発表した。
環境分野において、ガソリン自動車には、優れた走行性能の実現と共に、燃費低減、排出ガス中の有害物質低減が求められている。同社は、こうしたニーズに対応して、トヨタ自動車と共同で、世界で初めてのモータ駆動による電動可変バルブタイミングシステムを開発した。
可変バルブタイミングシステムは、運転の状況に応じて、エンジン燃焼室の吸気、排気バルブの開閉タイミングを制御する。今回開発した電動可変バルブタイミングシステムは、これまで油圧を介して制御していた吸気バルブの開閉タイミングを、モータにより直接制御するため、従来に比べ、きめ細かな吸気バルブの開閉制御が可能となる。このため、高出力化と低燃費化を実現する。
従来システムで制御が難しかった、エンジンが低温や低回転の場合における、バルブタイミングの最適制御を可能にし、排出ガス中の炭化水素も低減する。