BMW『3シリーズ・クーペ』のボディパネルはクーペ専用だ。3シリーズとしてのデザインアイデンティティは共有しながら、セダンと共用しているボディパネルは一枚もない。エクステリアの共通部品はサイドマーカーとBMWのオーナメントのみだ。
ボディパネルをクーペ専用部品にすることにより、妥協のない高い完成度の美しいクーペが完成した。
キドニーグリルはセダンより低く、ノーズを長く、フロントの視覚的重心も低く見せる。グリル上辺のモールディングもバンパー側につく。ヘッドランプ内側はより鋭角になり、シャープな印象を与える。
ベルトラインはフロントからリアまで途切れることなく流れる。キャラクターラインは、面の張りを見せ、緩やかに上昇しウェッジシェイプを際立たせる。サイドシルラインも上昇し、駆動輪のリアホイールを強調。全高はセダンより50mm低い。
リアの水平ラインは、ワイド感と安定感を強める。横長のリアランプは、テールを低くワイドに見せている。