日産「カーウイングスナビゲーション」をひとことで表現するならば“堅実”ということに尽きる。シンプルな描画ではあるが、それゆえに見やすい地図画面。直感的な操作が可能で、誰にもわかりやすいインターフェイス。そしてシステムの一部に徹したオペレーターサービス。そのいずれもがカーウイングスナビゲーションの使いやすさに直結している。
直感的な操作を演出しているのは、単純明快なUI(ユーザーインターフェイス)だ。ダイアルを回転操作させていく方向と、画面上のカーソルがアクティブになっていく方向がまったく同じ。しかもタイムラグはほとんどないので、ストレスはまったく感じない。項目を選択したあと、そのままダイヤルを押して決定…という動きが一直線につながっているのもよい。
このナビの性能を100%生かすのであれば、携帯電話との接続は欠かせない。NTTドコモのFOMAであるとか、auのCDMA1X WINなどのいわゆる「3Gケータイ」とはBluetoothで接続するのが断然便利。最近になって対応機種も徐々に増えてきており、カーウイングスナビゲーションの設定されたクルマを狙っている人は、機種変更の際にカーウイングスで利用できるBluetooth対応ケータイを選ぶとよいだろう。
オペレータサービスの使いやすさはライバルを凌駕する。カーナビの一機能に徹している印象なので、話す際の過剰な意識を強いられることなくコミュニケーションでき、ドライバーの要求したリクエストに端的に応えてくれる。これは安全に直結する重要なポイントでもある。
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