【神尾寿のアンプラグド特別編】ドコモ「ケータイ商用車テレマティクス」を試した

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◆モノとビジネスの流れを把握するシステム

クルマのITサービスというと、ホンダの「インターナビ」やトヨタの「G-BOOK ALPHA」、日産「カーウイングス」など乗用車向けテレマティクスに注目が集まる。しかし、その一方で、ロジスティクス(物流)分野を中心としたデジタル運行管理システムや商用車向けテレマティクスも着実に進化し、普及し始めている。

これら商用車向けのITサービスが乗用車向けと大きく違うのは、その目的がはっきりしていることだ。言うまでもないが、商用車は“事業設備”であり、そこに求められる機能は「業務効率」「安全性」「コスト削減」などである。合理的なニーズの下で商用車は導入・運用されているため、その付加価値である運行管理システムや商用車テレマティクスに求められる要素も明白だ。

商用車分野での追い風は、この10年余りで企業活動にとってIT技術が欠かせなくなったことだ。その端緒はサプライチェーン・マネジメント(supply chain management)の進化や、顧客需要情報把握の高度化によるデマンドチェーンマネジメント(demand chain management)の普及だ。モノとビジネスの流れを情報システムで把握・管理するのは、現在では当然のことになっている。商用車における運行管理システムや商用車テレマティクスでは、この情報管理を輸送中にまで広げることで、より綿密な業務効率の改善やコスト削減を実現する可能性がある。

さらに商用車テレマティクスでは、クルマの挙動を把握することで、省燃費運転支援やCO2排出量把握システムといった機能を実現する。商用車における省燃費支援は事業コストの削減に直結し、CO2排出量の把握は今後求められる企業の環境対策資料作成にとって重要なものだ。特に後者は改正省エネ法の施行などにより、エネルギー使用状況の把握・報告が求められるなど、企業に対する環境規制が厳しくなる中で重要な要件になっている。
《神尾寿》

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