トヨタ自動車は10日、2007年3月期の連結業績予想を発表した。連結主体の決算発表となって初めての予想公表となる。
今期はダイハツ工業、日野自動車を含む世界販売を前期比6.0%増の845万台と計画。売上高は6.0%増の22兆3000億円、営業利益は1.2%増の1兆9000億円と、いずれも前期に続いて過去最高を予想している。
一方、純利益は4.5%減の1兆3100億円と減益予想にしているものの、前期は大手行の合併に伴う株式の見なし売却益が特別利益として1433億円計上された影響による。鈴木武専務は純利益も「実質増益」と説明した。
為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=135円を前提にした。連結業績予想の開示について、渡辺捷昭社長は「連結子会社に新しい会計マネジメントを導入中であり、だんだん(業績予想が早く)見えてきた。そろそろきちんと予想して株主の皆さんにもご理解を得たいと考えた」と述べた。