【BMW Z4 新型日本発表】大規模改変のロードスター

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4月25日にマイナーチェンジを受けたBMWのミディアムハイクラス2シーターオープンモデル『Z4ロードスター』。変更点ははエンジンの全面変更、内外装の改変をはじめ多岐にわたっており、きわめて大規模なマイナーチェンジとなった。

エンジンは2.5リットル直6、3.0リットル直6の2機種。いずれも『5シリーズ』にも採用されている新世代ユニットだ。量産エンジンとして初めてクランクケースにマグネシウム合金を採用したほか、他の部分についてもアルミ合金を基本部材とし、軽量・高剛性に仕立てられている。

「3.0si」に搭載される「N52B30A」型3リットル直6は、ボア×ストローク=85×88mmと、ややロングストローク気味の設定。圧縮比は10.7:1と、標準的なレベルだ。公称スペックは、最高出力265ps/6600rpm、最大トルク32.1kgm/2750rpmで、実用重視の「5シリーズ」に比べて出力、トルクとも増強されている。ちなみに旧型「3.0i」と比べると、実に34psのパワーアップを果たしている。

非常に低い回転数にトルクピークを置きながら、7000rpmのレッドライン直前まで出力カーブをリニアに描くセッティングで、実用域の力強さと高回転域の伸び切り感を両立させる。全域でトルクを増強させるため、BMW得意の吸排気可変バルブタイミング機構「ダブルVANOS」、スロットルではなくバルブリフト量によって出力を制御する「バルブトロニック」などの電子制御機構を装備。また低張力ピストンリングの採用などによるフリクション低減もなされ、同じ燃料消費でも以前に比べて大トルクを得られるようになった。

「2.5i」に搭載される「N52B25A」型2.5リットル直6は、旧型の2.5リットルではなく、同2.2リットル直6に置き換わるエンジン。公称スペックは最高出力177ps/5800rpm(旧2.5リットル比−15ps)、最大トルク23.5kgm/3500−5000rpm(同−1.5kgm)と、スペックダウンしているが、車両価格は旧2.2リットルの16万円高、旧2.5リットルから39万円も安くなっており、コストパフォーマンスの点では見逃せないモデルとなっている。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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