新生チーム、スーパーアグリで健闘中の佐藤琢磨。昨年とは全く違うグリッド終盤での争いだが、本人の満足度は高いようだ。「苦戦が予想されていたけれど、チームは素晴らしい仕事をしてくれている」
「マシンは決して速くはない。数秒ペースが遅い。まだまだ改良しなければならないことだらけだし、多くの痛みを経験するだろう。ニューマシンの投入時期も不明だ。スタッフが多いわけじゃないから、すでに遅れが出ている。だが僕たちは一歩一歩強くなっているよ」
「昨年とは全く異なる状況となったシーズンをすごく楽しんでいるよ。全然違うチャレンジだ。新しいチームを作り上げて行く過程にあるから。だからこそ楽しめるんだね。もちろん、誰だってコンペティティブなマシンに乗りたい。現時点ではフラストレーションも多いからね。複雑な感情だよ」と、スーパーアグリでの本音を語った琢磨。
チームメイトの井出有治については、「オーストラリアでの完走が自信になったと思う。僕も出来るだけ協力するつもりだけれど、彼のためだけにドライビングすることはできないから。ヨーロッパでのレース経験が少ない分、学ぶべきことがたくさんある。でも(井出の)日本での活躍はF1のシートにふさわしいものだよ。早く彼の真価が発揮できるといいね」とエールを送った。