トヨタ自動車は12日、最高品質をうたったレクサスの国内モデルに欠陥が見付かり、初のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届出た。
リコールの対象となったのは、レクサス『GS430』、レクサス『IS350』などの4車種で、2005年7月から12月まで生産された1万1109台。運転席と助手席のシートベルトの巻き取り装置内部の部品に製造不良のものがあり、ベルトが引き出せないおそれがある欠陥があるため、リコールを届け出た。
レクサスは8月の国内販売スタート時、クルマを見る眼のこえた日本人に最高品質車とのイメージを植え付けるため、最高品質をうたって「欠陥ゼロ」を目指していた。このため、レクサスに納入する部品メーカーには、品質確認をより厳密化し、レクサス専用ラインで生産しているケースもある。
しかし、鳴り物入りで登場した国内発売当初から欠陥があったことが明らかになった。さらに、トヨタではここ最近、大量リコールも相次いでおり、生産台数の急拡大に品質管理が追いついていないとの見方も出ている。