ジュネーブモーターショーでワールドプレミアされたトヨタ『アーバンクルーザー』、このクルマのインテリアには構造・機能共にさまざまなアイデアが盛り込まれている。その詳細を、インテリアデザインを手掛けたイ・ヨンジェ氏に聞いた。
「まずグリーンのインパネのS字カーブ。これはコンセプトである“アーバンジャングル”から発想を広げ、ゆったりとしたダイナミックに曲がり流れるジャングルの川をイメージしてデザインした。さらにS字の落ち込んでいる部分にワイヤーを張る事で、小物を置くスペースを作り、使い勝手にも配慮している」
さらにダッシュボードにも注目だ。ボンネットから2本の筒状の突起が伸びている。実はこの中にはスプリングが入っており、正面衝突時の衝撃を吸収し、室内への衝撃伝達を緩和する仕組みになっているのだ。
スタイリングの中にセーフティを上手く融合させてくるあたりはさすがトヨタ。このまま市販化とはいかないだろうが、このアーバンクルーザー、なかなかの優れものだ。