プジョー『1007』のシートはフロント、リアとも長いスライド量を持ち、用途によってフレキシブルにレイアウトを変更できるモジュラーシートが採用されている。
シートスライド量は運転席が230mm、助手席は280mmと、きわめて長い。またリアシートは5:5の左右独立でそれぞれ230mmスライドさせることができる。
欧州製ハッチバックモデルのスタンダードであるダブルフォールディング機構(2段階折り畳み)を備えるが、シートバックを倒すだけでもフラットな荷室が出現する。さらに助手席もシートバックを前方に折りたたむことができ、スノーボードや自転車など、長さ2mまでの長尺物も室内に搭載可能だ。
荷室はリアシートを後方に最大限下げた状態ではVDA方式で178リットルにすぎないが、シートを前方にスライドさせることで、荷室容量を増やすことができる。一番前までスライドさせれば同364リットルまで拡大することができる。この状態で4人が着座するのはさすがに困難だが、280リットル程度であれば余裕だ。
ちなみにリアシートをダブルフォールディングさせて完全に折り畳むと、荷室容量は1192リットルに達する。短期間のバカンスであれば、リゾートエクスプレスとしても十分使えるキャパシティである。