3 | プロのデザイナーはパン職人 |
デジタル時代の現代、グラフィックソフトなどでイメージを作り出すことは易しくなっている。プロとアマチュアの境界線が、これほど低くなった時代はない。
しかし、氏は「例えば家庭用のパン焼き機の普及により、誰でもパンを焼く事が出来るようになった。しかしそのパンは、名人と呼ばれるパン職人が作るものと果たして同じだろうか? 優れたデザインもパンと同じで、誰もがCADなどを使いこなせる時代だからこそ、プロのデザイナーにはアマチュアには出来ないオリジナリティを生み出す必要がある」と言う。
また、クルマの種類や価格にもバラエティが存在する現在、デザインはそのクルマのアイデンティティを示す要素でもある。例えばZ4のボディにゴーカートのエンジンが積まれていても、その逆でも、人々は失望するのだ。中身にふさわしいデザインステータスというものも、今後のデザイナーが考えて行く課題のひとつである。
「220マイル/hで頭が回転する」と言われるほど、次々に新しい発想を生み出し、それを形にして行くバングル氏。今後どのような斬新かつ時代をリードするデザインがその頭脳から生み出されるのか。カーデザインは時代とともにさらなる進化を続ける。
お国柄よりパーソナリティ | ||
デザイナーの見本、進化するマドンナ | ||
3 | プロのデザイナーはパン職人 |