ベースのプレミアムサウンドシステムに、オプションとして用意された「“マークレビンソン”プレミアムサウンドシステム」。全14個のスピーカーと最大300Wのハイパワーアンプを搭載し、ハイエンドカーオーディオとしてふさわしい内容を作り出している。(レクサス『GS』)
特筆すべきなのが内装の建て付けの良さ。ボリュームをかなり上げてもビビリ音が出ることなく音を鳴らす。低域にもたつき感はほとんどなく、ベースも質の高い響きを感じさせてくれた。ただ、個人的には中域の充実感が今ひとつで、ボーカルを歌わせたときの生々しさもあまり伝わってこないように感じた。
このシステムで驚かされたのが、どの位置に座っても音場として違和感なく聞こえてきたことだ。もちろん最良だったのは前2席だったのだが、後席であってもそれほどおかしくはない。カタログでは7.1chでの「スイートスポットが広く」とあるが、まさにその謳い文句に偽りはないと感じた。価格が30万円を超えてしまうが、ノーマルに比べてその差は明らか。価値は十分にあると思う。