【インプレ'05】伏木悦郎 レクサス『IS』トヨタが考える現在最良のスポーツセダン

試乗記 国産車
【インプレ'05】伏木悦郎 レクサス『IS』トヨタが考える現在最良のスポーツセダン
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今もっとも気になっている一台。グローバルブランドとしての再生ということから、全幅が1795mmに拡幅された点は気になるが、前後の絞りを効かせたスタイリングは必要以上にクルマを大きく見せていない。

ドライバーズシートに収まった印象も好ましいタイト感が先に立つ。元『アルテッツァ』乗りとしては、2.5リッターと3リッターのV6へのスケールアップも気になるところだったが、プレミアムを追求するうえでの必然というのもまあ理解できる。

走りのまとまりは、3.5リッター 318ps のダブルインジェクションパワーを18インチタイヤで受け止めるバージョンSがいい。落ち着いたステアリングフィールと引き締まった乗り心地のバランスが絶妙だ。動力性能の絶対値としては2.5リッター 215ps のほうが好ましく感じられる。日常的な扱い勝手では間違いなくこっちだが、過度に軽快な印象を残すシャシーのセットアップは考えもの。しっとりした乗り味やハンドリングの追求を期待したい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

伏木悦郎| 自動車評論家
70年代にレースを志し富士スピードウェイで参戦。その間偶然知り合った自動車雑誌編集者にスカウトされる形で業界入り。78年から一貫してフリーランス。FRの魅力に傾倒し国産車によるコンパクトFRの再生が宿願。

《伏木悦郎》

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