『プリウス』のマイナーチェンジで力が入れられたポイントのひとつが、静粛性の向上だ。プリウスの場合、燃費をよくするために可能な限り軽量化を図っていることもあり、遮音材についても、むやみに増やすことはできない。では、今回のマイナーチェンジでは、どのように静粛性を高めたのだろうか。プリウスのチーフエンジニアを務める、小木曽聡さんは「このマイナーチェンジから、ガラスは中間膜に遮音シートを追加した高遮音性ガラスを採用しております。また、ダッシュボード周りにも遮音や振動を追加しています」「その他にもフロアの振動を抑えるために、世界初となる高剛性塗布型制振材を全面に採用し、高い制振性と軽量化を両立しています。今回はパワートレーンに変更はありませんが、このように騒音や振動を抑えることで、より動力性能が進化したように感じられると思います」とコメント。実際に新しくなったプリウスと旧型を乗り比べてみると、その違いが体感できた。プリウスは発進時はモーターで走り出し、途中からエンジンが始動するが、そのエンジンが掛かったときときの音や振動は明らかに新型のほうがよくなっている。アクセルを全開にして、エンジンの回転が上がるような走りをしたときには、新型でもエンジンの音が車内に入ってくるが、その際の音質にも変化があった。耳障りなノイズではなく、自然なエンジン音に変わっているのだ。さらに停車中の遮音性も高まっている。新型だけ乗ってしまうと、わかりにくいかもしれないが、マイナー前のモデルに乗っている人や、乗り比べることができれば、その違いは誰にでも体感できるだろう。(つづく)
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