21日にフルモデルチェンジを行った日産『ブルーバード・シルフィ』は、先代と比較して全長が115mmも長い4610mmとなった。だが、全幅は先代と同じ1695mmを維持し、5ナンバーサイズにとどまっている。
やはりミディアムサイズセダンを作るうえでは5ナンバーサイズを守る必要があるのだろうか。
シルフィの開発責任者である松本秀二さんは「新型シルフィを開発する上で、5ナンバーサイズにはこだわって開発を進めました。シルフィは女性が運転する機会も多く、やはり女性にとっては3ナンバーだと大きいクルマという先入観があり、それが障害になってしまうこともあるからです」
「ミディアムセダンとしての扱いやすいサイズを持った上で、華やかさのあるデザインと、広々とした居住空間を両立することは大変でしたが、新型シルフィではそれが実現できていると思います」と語る。
シルフィのメインターゲットとなる40代から50代には「3ナンバー=大きなクルマ」というイメージが定着しており、手頃なサイズのクルマをと考えた時に3ナンバーはひとつのハードルになる。
モデルチェンジで3ナンバーサイズに移行する国産車が増えている中で、5ナンバーにこだわって開発されたブルバード・シルフィはマーケットの要求に素直に応えたものといえる。