三菱自動車の益子修社長は、東京モーターショーのプレスブリーフィング(19日)のなかでも同社の再建問題に触れ、「上期の国内販売が前年比で12%増加となった。ここまでは順調のように見えるが、これからがまさに正念場」と、引き締めた。
三菱の国内販売は、リコール問題の影響をもっとも受けた。それだけに、今年5月以降「前年比でプラスに転じた」(益子社長)ことは、同社にも自信回復の芽となりつつある。
17日には待望の新モデル『アウトランダー』を投入、2006年1月には東京モーターショーにも参考出品している新型軽自動車『i』も発売される。益子社長は、一連の新モデルを改定再生計画のスタート年となる今年度での「計画達成への弾みとしたい」と強調していた。